Solar project in garden vol.84 外ニ入ル

その日の日没に合わせて、「外ニ入ル」というイベントを企画しました。
薄暮の中でカラダと場と音が何かを紡ぎます。

「外ニ入ル」

【場所】カフェ ムリウイ世田谷区祖師谷4-1-22-3F

【日時】2018年4月8日(日) 開場5:30 開演6:00
【料金】1500円(1ドリンク別)
【予約】info@solarloops.com

【出演】
菊地びよ(ダンス)
https://wind.ap.teacup.com/biyo/
太陽光発電音響装置計画 HIRA(シンセシスト)
https://solarloops.com/index.html

震災の後、自分で楽しむことにも様々なモノゴトが絡みあっているのに気づきました。だったら、必要なものは、できる限り自分でつくっちゃえばいいじゃんと思ったのです。そして、システムの外側に出ちゃえばいいんじゃない?と公園や森で音をだして楽しむことを思いついたわけです。そして、太陽光発電音響装置計画と名付けて、細々と活動してきました。そして今回は、その自主企画なのであります。

「カラダ」を担当してもらう、菊地びよさんとの出会いは、「外でおどる人」として紹介されました。雨のなかに部屋から飛びで、おどる姿が心に焼きついてしまい、いつかチャンスがあれば一緒になにかしたいなぁと思っていた人です。憧れの身体表現者です、ドキドキしながら声をかけさしていただきました。

そして、「場」は、カフェムリウイです。初めての「窓」という舞台をみたとき、あぁ探していた場所がここにあった。と思いました。なにかが生まれている。ここだったらできる。そして、外。と直感的に感じたのです。暖かい心で守られた場、とても貴重な空間だと思うのです。外(テラス)と室内の両方を使わせていただきます。

最後に、「音」、私が担当させていただきます。モジュラーシンセと色々なセンサー等を組み合わせた装置で外とのつながりを音に変換します。もちろん、太陽光発電で蓄電した電気を使い、エネルギーの循環なんかも意識して構成する予定です。

私は、もう怒っていません、7年前のあの日、あの時々、一体、何に怒っていたのでしょうか?
ヒトの浅はかな行為、イエス、ノーの他人事の議論、どうにもならない空虚感、あきらめ、そして日常。そして、考えること、理想、仲間を募り戦うこと、そして、周りに変革をもたらすこと。それらが、意味をなさないことに気がつくまでに7年もかかってしまったことになります、そして抑えられない感情を鎮めるのに長い時間を費やしてしまました、忘却とはそういうものかもしれません。でもその時間のおかげで変わった私の末端細胞は、新たなる感覚と共鳴できるように進化しているように感じます、それらはまだ言葉としてあらわれませんが、表現を通して未知の何かとつながろうとしているのです。

光という自然、大気という自然、街という自然、カラダという自然、音という自然、自然とはおおきな摂理によって動いています。そこには、偏見も理想もなく、ただ在る。在ることに間違った意味を与えるのではなく、ただ受けいれ、ただ出ていく。そこに美らしさがあるのです。

毎日、太陽は沈み続けているというのに、私は、その時を見過ごし続けています。記憶に残る切り取られた時。人は切り取られたそれの積み重ねでできているのです、それは、透けるような薄い白い紙のようなものです。

4月8日の日暮れ時、あなたと私にその美らしき薄紙が積み重ねられるよう、心からお待ち申し上げます。

是非!ご予約のほどよろしくお願い申し上げます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。