タケシステムヴァリエーションズVol.1
終了しました。
自己表現を垂れ流すということは、人間にとって最も必要の無いもの、社会から敬遠され、軽蔑されることなのだと思う。表現は他者に向かってこそ文化になるのだ、疑問や問いを投げかけるのもその一つであろう。
今回のライブには、身体の延長である装置と人間がどう関わるのか?という問いが隠されていた。表現者が楽器や筆を拡張した先の何を求めているのか?
装置を使っていると聞くとインダストリアルな規則性やデジタルな未来感を連想するかもしれないがその気配はまったくなく、むしろその真逆にある無作為に偶発的に発生する現象との遊びや豊穣なアナログの質感に溢れ、それらをコントロールしようとする姿こそが表現であり、人間の美しさが発散されているように感じた。
森さんも中山さんも新たなる境地を走っている。既存の価値観などは通用しない。でも、最高に心がくすぐられた。オッさんは彼らの才能と行動力にひれ伏すばかりだが、もっともっと社会の深い心に浸透してゆくことを願う。感謝。