Moogといえば、シンセ界の王道であります。ぶっといベース音にだれもが憧れ、わたしもコンピュータソフトのMinimoogをいじり倒し、いつか大金持ちになったら絶対に買ってやるんだと密かに心に秘めておりました。そんなある日、ハッキングブームが密かにマニアの間で流行りだした頃、このWerkstatt-01が出たわけであります。当時、日本では発売される気配もなかったので個人輸入して手にいれました。
このシンセは、ベーシックなシンセ回路でできており小さくてもあの憧れのムーグの音がしっかり出るのですが、ハッキングを前提にした設計になっており、いろいろと実験しやすいように電源が取り出せたり回路の中にわざわざ改造用のハンダ付けのポイントが用意されていたりしています。
そして、いかにもスイッチをつけてくれといわんばかりのスペース。早速スイッチをつけてみました、もちろん裏側には回路からケーブルをつけています。適当に抵抗やケーブルをつけて面白く音が変わるポイントを探し出し、演奏?しやすくしたわけであります。
そして調子に乗って光センサーがついたノイズ回路を追加し手をかざすと音が変わるようにmoogのくせに超不安定、荒っぽい感じに改造しました。先日のライブでも広い会場で爆音ノイズで狂った音をかもしだし最高?だったわけであります。
しかし、改造には失敗もつきもの、いつものことですが調子に乗ってハンダ付けした時にあのニオイです。金属が焦げるニオイ。シューと煙を出したとたん…うんともすんとも…音が出ない。逝ってしまった…。それでも焦げた抵抗チップの数値がなんとか読めたため付け替えて復活!というわけでそこのキミ改造は自己責任でお願いしますよ!ロシアンルーレットみたいなものですな…。