夏休みに山口までいってきました。
片道、約900キロ。飛行機でいくか?新幹線でいくか?クルマでいくか?はたまた、自転車や歩きなんかというのも楽しそうです。コストと時間とそれによってもたらされる感動や情報のバランスで旅程は決定されるのであります。ホントは歩きでリヤカーでも引っぱって旅でもしたいのですが、なにかこう均質化された世の中では道すがら予期せぬ物事と出会う機会はことごとく少なくなってきているようですし(それ以前に時間がないわな…)、夏休みシーズンで何の割引もない混雑した新幹線に乗り込むのも何かしゃくだし…というわけで愛車のジムコちゃんにがんばってもらい、異常に高いガソリンを買いまくり、高速代は最低料金になる時間をめざして、走ってやるー。ということになりました。
旅の一週間前にジムコちゃんを整備点検に連れてゆくと、一日で帰ってくると踏んでいたのですが、
「高速で走ると少しグラつきとかありませんでした?タイヤの軸からオイルがもれていて、部品交換しないとダメですよ…」と連絡が入り。
「2,000キロ走ったら酷いコトになりますか?」と尋ねると、
「保証はできません…」との返答。
「すぐに直りますか?」と尋ねれば。
「んー厳しいけど…なんとかお盆前には…がんばります。」との回答。でも出発が12時間ズレてしまうナ…と思いながらも
「よろしくお願いしまーす。」と頼むしかなかったのでありました。
さて、旅立ちの朝の10時ピッタリに整備工場に行き。元気になったジムコちゃんを引き取り。家で荷物を積み込み。11時ぐらいには山口に向け出発したのでありました。さて何時につくか耐久レースのスタートであります。しかし予想どおり高速の入口に向かう間で、すでに渋滞中…。それでも、新たにできた道を走り、サービスエリアで爆睡し、朝焼けの中を爽快に駆け抜け。なんとか翌朝8時ぐらいには無事到着することができたのでした。
距離を感じたり、時間を感じたりすることを日常ではあまり意識していないので、イザ900キロを移動したときにもたらされるものは何であろうか?などと考えます。
疲労だけか?
いやそうではない。そこには、達成感がある。充実感がある。
コストと時間だけでは、はかれない何かがそこにはあるのだ…。
オトコのロマンですかね…。