老子の言葉

老子の言葉を探りました。
紀元前4世紀から「モノづくり」の思想が脈々と受け継がれているような気がします、
そして、現代の誤りもここから読み取れる気がします。

私たちは「モノづくり」の普遍性を追求しなければならない。

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天下、皆知美之爲美、斯惡已。皆知善之爲善、斯不善已。

故有無相生、難易相成、長短相形、高下相傾、音聲相和、前後相隨。

是以聖人、處無爲之事、行不言之教。

萬物作焉而不辭、生而不有、爲而不恃、功成而不居。

夫唯不居。是以不去。

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天下、皆(みな)、美の美為(た)ることを知る、斯(これ)悪なる已(のみ)。
皆、善の善為ることを知る、斯、不善なる已。

故(まこと)に有無相生(うむ あいしょう)じ、難易相成(なんいあいな)し、
長短相形(あらわ)し、高下(こうげ)相傾け、音声相和し、前後相隨(したが)う。

是(ここ)を以て聖人 は、無為(むい)の事(こと)に処(お)り、
不言(ふげん)の教えを行なう。

万物は作(つか)われて而(しか)も辞せず、生じて有せず、
為(な)して而も 恃(たの)まず、功成って而も居(お)らず。

夫(そ)れ唯(ただ)居らず、是(ここ)を以て去らしめられず。

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人々は、「美とは何か」を知っているが、それは醜いもと比較しているだけだ。
みんなが「善は何か」を知っているが、それは良くないおこないを知っているだけだ。

有から無がわかり、難しさがあるから容易さがわかり、短所があるから長所が形になり、
傾きによって高い低いがわかり、音は混じり合って心地よいものになり、過去と未来は相対的な関係にある。

だから、そのような比較を表現することではなく、静寂を教える。

そうやって様々な物事をつくりあげても
権利は要求しない、なにか実行してもそれによりかからないし、達成しても見返りも求めない、
それを自分の名誉や栄光として、うけようとはしない。

そこに止まらないからこそ、その境地から追い出されなくなるのだ。

そこのキミ。この言葉をどうとらえる?

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