道具考

道具というのは、人を喜ばしたり、笑顔にすることなどをコンセプトにつくって欲しくない。ただ、当たり前のことを普通にこなしてくれればよいわけで、そのためには、使い手の訓練を必要とするものであってよいのです、微妙な加減は使い手に任せるべきなのです。怪我をしないように注意して使えばよいわけで、怪我をさせないようなガードがそこに立ちはだかると、途端に魅力は失われ、使いたくなくなります。万人が無理なく使える道具がもてはやされて、人々に幸せそうな笑みを浮かばせることを目標にモノづくりをするなんてクソだ!。と思います。しかし、そんなモノたちで溢れています。もう一度、道具を使う猿なのだということをデザインが考えてもよさそうなのに、それが出来ない現状は、自分たちでつくりだしているという現実。気が狂いそうです。シンプルで美しいモノを大切にして、それらと生きてゆく選択、それが、私たちにとっての幸せなのではないでしょうか?

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