ある人がチラリと幸福に関するレポートを見せてくれました。それによると今、進行中のソーラー・プロジェクト・イン・ガーデンは、とても「幸せ」ということが論理的に説明がつくことが判明しましたので、それについて少し書いてみようと思います。
幸せの概念は、時代とともに物質的なものから精神的な充足に変遷しているようなのです。ただ欲しいモノを消費する幸せなどは徐々に薄らいでいっているわけです。それに変わって何かを極めて、社会に貢献したり、人との関係を深めたりすることが幸せにつながる。ということを感じ始めているということのようです。勤め人的な視点から見れば、その時に人々の消費行動はどのように変わって、どんなモノを売ればいいのでしょうか?という話になりがちですがそもそも消費ってなんなのよ?と素の自分は問うわけなのです。消費に価値がなくなれば、表面的でうすっぺらのモノづくりなんて、ますます意味がなくなるわけです。ワーク・ライフ・バランスなんてコトが言われていてPTA(パートタイムアーティスト)としてはそんな生き方がとても気になるわけですが、ワーク・ライフ・ブレンドなんてコトも言われているらしく、(多数の)仕事や遊びや生活(消費)が渾然一体となって幸せに突き進むというのが今世紀的なのかもしれません。
さて話は戻りましてそんな幸せには5つの条件があるようです
「時間密度」「手ごたえ実感」「自尊心」「承認」「裁量の自由」というのがありまして。これをプロジェクトにあてはめてみると5点満点でこりゃスゴイと自画自賛したくなったわけです。
「時間密度」…一年ぐらい前から小遣い程度の予算で未知のソーラ発電と電子音楽に夢中になり、機械のプランやらパーツ探しやら工作やらに暇をみつけて没頭して制作しまくりました。ただの大人の玩具ですが、つくることで考えが深まる典型的な時間を忘れる作業だったわけです。
「手ごたえ実感」…はじめてコードをつないでシンセが鳴った瞬間の喜び。時に電気がショートし基板が焼け焦げ凹むことあり。そんなこんなを乗り越えて徐々にカタチになっていくサマは、つくっている本人が一番感じられるわけで手ごてたえアリアリなのです。
「自尊心」…プロジェクトに一点の曇りもなく、家庭菜園のような電力づくりが世の中に広まればよいのに…といったような思い入れもあり、使命感と後戻りできない責任感みたいなものも持っているわけです。
「承認」…プロジェクトを知った人からのオファーをうけたわけです。それは、その人がなにがしかの共感するものがあり呼ばれたわけで純粋な気持ちに裏づけられたものがあったわけでコチラもそれに答えたわけなのです。
「裁量の自由」… まったくの自由です、ただやるコトはやるというだけで、誰かに命じられて動くわけではなく。自分の衝動だけが原動力なのです。まして損得などということはすべて無視なのです。
太陽光発電音響装置を掘り下げることで、エネルギーに関する見識が深まり多くの人との対話が生まれました。キラキラした瞳でこんな私の話を聞いてくれるなんて!。音楽を純粋に楽しむという日常生活からソーラー発電の実証実験は遊びの枠を超えている感じもするわけでして、自分はとても「幸せな人」なわけです。
そんなわけで日々淡々とした幸せを感じなさいと自分に言い聞かせ、5つの条件に見合う次なる展開を夢見る今日この頃なのでした。