本日、アナログ放送が終わりました。この時代、始まることより終わることの重要性をかみしめています。最後の瞬間を見たいとずいぶん前からワクワクしていたのですが、そんなコトをすっかり忘れ、PCの修理のため外出している間に放送は終わっていました。まだ砂嵐にはなっていませんが最後のトドメを刺すかのごとく地デジコールのCMが流され続けていて残念な思いです。60年の歴史に幕をおろします、長い間のご愛顧どうもありがとうございました的な粋なテロップを流すテレビ局があってもよさそうなのに…などと考えつつ。文字だけの画面をしばらく見て電源を切りました。

 我が家のリビングは地デジ対応をしていないので、しばらくはテレビを見ない選択をしてみようかと考えています。大学生活の4年間と社会人になってしばらくテレビのない生活をしていたのでとくに問題ないかなどと考えています。旅館片平と呼ばれていた何もない畳敷き6畳の部屋にテレビがやってきたのは、会社の先輩が引っ越すときにもらった小さなテレビでした、当時は仕事柄CMなどをよく見て商品の動きなどを観察しなければなどと新人ながらも前向きな姿勢を持っていたわけです。

 おそらく時代は静寂を求めていると感じています、ものすごく抽象的な話ですが多くの方がその方向に流れています、先日ラジオを聴いていたところ、テレビを見ないという選択の方が数パーセントという報道がありました、数字は忘れましたが日本全土でみればこれを機会に静寂を選択された方が相当数いるのです。私もデジタル放送の魅力より静寂の魅力が勝ってしまった訳です、ですからしばらくはテレビの無い生活をしてみようと思います。

扉の陰で 息を殺した
かすかな言葉はさようなら
朝焼けが燃えているので 窓から招き入れると
笑いながら入りこんで来て 暗い顔を紅く染める
それで救われる気持ち

細野さん「終わりの季節」から

そんな気持ちの一日でした。